"Children's Party" 解説

曲解説

この曲を作ったのはもう2年前になりますが、
僕も所属している”電力レーベル”の「廣島電力
というテクノバンドに影響を受けて書いた曲です。


"Children's Party" 「子供たちのパーティ」という名前のごとく、
ポップなシンセで跳ねたフレーズを繰り返しながら、
そのうちピコピコ音やSaw系のシンセリードが混じって
盛り上がって終わり!という感じで、構成はシンプルな曲になっています。


ただ、裏テーマとして実は”子供って意外と残酷”というものがありまして、
この曲名や、上記のような割と可愛らしい曲調の癖に、
キックがやけに歪んでいたり、メインフレーズの調が12コの短調を転調して回るという、
蓋を開いてみれば、うわぁこれは酷い!っというような曲になっています。


曲はmyspace(http://www.myspace.com/nyolfen)で聞けますので、
是非是非聞きながら記事をごらんになってくださいませ。

コード解説

僕は昔からm7(b5)のコードはあまり使わないのですが、
2年前の僕は何故か「m7(b5)を逆に使いまくってみよう」と思ったらしく、
この曲ではふんだんにつかわれています。


メインフレーズのコードは以下のとおりです。|~|で一小節です。

最初のキー:C#m
C#m7 F#m7 - D#m7(b5) C#m7(b5) -
G#m7 C#m7 - F#7 EM7 -
D#m7 G#m7 - Fm7(b5) D#m7(b5) -
A#m7 D#m7 - G#7 F#M7 -
Fm7 Bbm7 - Gm7(b5) Fm7(b5) -
Cm7 Fm7 - Bb7 AbM7 -
Gm7 Cm7 - Am7(b5) Gm7(b5) -
Dm7 Gm7 - C7 BbM7 -
Am7 Dm7 - Bm7(b5) Am7(b5) -
Em7 Am7 - D7 CM7 -
Bm7 Em7 - C#m7(b5) Bm7(b5) -
F#m7 Bm7 - E7 DM7 -
まぁこんな形で、2小節に一回(つまり上のコード表で改行するたびに)、 Key: C#m→G#m→D#m→A#m・・・というように完全五度上に転調しています。 一行目の終わりのC#m7(b5)が、C#m7とほぼ構成音が共通であるとともに、 D#7(G#mのドミナント)の裏コードであるA9の根音省略形となっており、 転調がかなりスムーズに聞こえるようになっています。

まとめというか今更自己紹介

まぁ自分はこういった奇妙なギミックや技法をテクノミュージックに込めるのが 大好きでして、こんな感じで曲を作っていったりしています。 今後も色々Reason4.0のTipsや自作曲解説をやっていきたいと思っていますので、 もしよろしければご覧になってください。ではでは。